第2章 清水港及び周辺​​​​​​​
Shimizu Port and City
The second chapter analyzes the Shimizu port and city in terms of history, location, business and population along with public and private projects going on. The port and city is as compact between the mountains and the sea as a pair of strings unified. Industries are actively concentrated along the harbor, while towns stretch parallel, enjoying the land and maritime corridor of Tokai-do from Tokyo through Nagoya.
 第2章では、清水港および周辺について各種統計データや様々な動向を示し、現状を分析します。
​​​​​​​2.1 広域から捉えると Location​​​​​​​
 清水港は日本の中心、静岡県の要に位置し、その立地を活かして後背地の産業の輸出入を多く取り扱う物流拠点です。近年ではクルーズ船の寄港数も急増しており、物流・人流の両面で世界とつながる国際港となっています。中部横断自動車道や新東名高速道路といった周辺道路網の整備も進み、JR駅(清水駅)からの近さ、新幹線駅(静岡駅)や空港(富士山静岡空港)とのアクセスの良さも大きな魅力です。
2.2 他港と比較すると Topography
​​​​​​​ 国内外を代表する他の「みなとまち」と清水の規模や立地条件を比較します。例えば、横浜港と比較すると、みなとまちとしての規模感や施設の立地などは共通するものがあります。富士山、駿河湾、三保半島といった自然に恵まれている点は、清水の大きな魅力です。鉄道駅が点在する横浜に対し、沿岸部の交通アクセスが弱いところが清水の課題でもあります。​​​​​​​
清水(左)と横浜(右)(Google mapより作成)
2.3 産業の推移​​​​​​​ Industry
 清水港は、静岡県を支える産業港・物流港として発展してきましたが、その様相は20年前と比較して大きく変化しています。20年後の将来を考えるために、過去20年からの変化を紐解きます。
データ出典:清水港統計年報(静岡県清水港管理局)
航空写真出典:国土地理院ウェブサイト(1997)、清水港管理局(2017)
2.4 人口の推移 Population 
​​​​​​​ 臨海部の人口は減少傾向にあるものの、JR清水駅周辺などの一部地域はマンション開発も活発で、近年、居住人口の上昇もしくは下げ止まりの傾向がみられます。清水のみなとまちの魅力を高め、全体として人口を維持していくための対策が重要です。清水の観光交流人口は東日本大震災による落ち込みからは回復傾向にあるものの、観光地としてはまだまだ未熟です。清水港のクルーズ拠点化などを契機として観光産業を発掘し根付かせていくことが重要です。
2.5 地区別の現況と動向 Site analysis
​​​​​​​ 清水港及び周辺には、現在様々な動きがあります。その動きについて地区別に整理しています。
2.6 関連する計画と動向​​​​​​​ Circumstances
 清水港及び周辺では、現在、官民の様々な主体による再開発計画や構想などが立てられています。本グランドデザインは、それらを包括し、共通の将来像となる役割を担っています。
2.7 SWOT分析による整理 Strength,weakness, opportunity and threat
 現状分析のまとめとして、清水港及び周辺のStrength(強み)Weakness(弱み)Opportunity(機会)Threat(脅威)を整理します。その結果を第3章の「グランドデザインの方針」につなげます。
第1章  第2章  第3章
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